カラーセラミックスの特長
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耐酸性について
酸性雨の問題
近年、産業の発達とともに燃料の消費がもとで大気中に亜硫酸ガスや亜硝酸ガスが放出されました。
このようなガスが雨に溶け込み酸性雨(PH5.6以下の雨を酸性雨といいます)となり自然界の破壊(魚の死滅、木々が枯れる)を起こしています。
酸性雨の被害は、建物にも影響を与えています。酸性雨によってコンクリート中に含まれているアルカリ成分が表層から次第に失われてゆきコンクリートの中性化が進行します。コンクリート建物の下地にひび割れが生じていれば、そこから酸性雨が侵入しコンクリート内部の中性化や鉄筋の発錆を促進します。鉄筋の発錆が進行すると、発錆による鉄筋の体積膨張が原因となって下地の爆裂を発生する原因にもなります。
酸性雨によるコンクリートの中性化反応 コンクリート中に含まれているアルカリ成分(水酸化カルシウム)が大気中で雨に溶け込んだ汚染物質(窒素酸化物、亜硫酸ガス)と反応します。
Ca(OH)2+H2SO4+CO2→CaCO3
Ca(OH)2+HNO3+CO2→CaCO3
耐酸性試験 (JIS
K-5400)
試験体を硫酸溶液(5W/V%)に24時間浸漬し、目視により評価する。
「塗膜の膨れ・割れ・剥がれ・穴・軟化・錆を認めず」
「更に浸漬溶液の着色や濁りがなく」 「現状試験片と比べて、艶の変化や変色の程度が大きくないとき」は「酸に浸しても異常がない」とする。
耐酸性試験 (JIS
K-5400)
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評 価
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セラスキン
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酸に浸しても異常がない (僅かに変色)
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セラキャストX
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酸に浸しても異常がない
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セラグラニーWS
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酸に浸しても異常がない
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U・NEX
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酸に浸しても異常がない
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カラーセラミックス塗膜は耐薬品性に優れたアクリル樹脂を使用しています。
骨材はもちろん、酸による影響はありません。仕上材(クリヤー)を併用すると更に性能は向上します。
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